【アメリカ】1州1分でわかるアメリカ〜中西部編〜

アメリカ

いつかは訪れたいアメリカ50州!

州の特徴、絶対に訪れたい場所や必食の名物料理、出身有名人などについて各州1分でわかるようにまとめました!

今回はアメリカ中西部12州をご紹介します。

※国勢調査局による分類を参考にしています。

アメリカ中西部ってどんな地域?

アメリカ中西部(赤塗り箇所:東北中部 / 青塗り箇所:西北中部)

東北中部:ミシガン州、ウィスコンシン州、オハイオ州、インディアナ州、イリノイ州
西北中部:ミネソタ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州、アイオワ州、ネブラスカ州、ミズーリ州、カンザス州

の12州で構成されています。

南部と同様保守的なエリアとされています。高緯度かつ内陸部は特に冬の寒さが厳しいエリアでもあります。そのためスキーやスノーボード、アイスホッケーなどのウィンタースポーツが盛んです。

アメリカ中西部の州をざっくり紹介

東北中部

ミシガン州

最大都市:デトロイト

人口:約1000万人(東京23区くらい)

面積:25万㎢(日本の本州よりも大きい)

人種:白人76%、黒人14%

宗教:プロテスタント53%、カトリック23%、無宗教17%

特徴
photo by Alberto Adán on Pixabay

州名は先住民族チッペワ族の言葉で「大きな湖」を意味する「mishigamaa」がフランス語で訛ったものとされ、その名の通り五大湖のうち4つに囲まれています。最大都市デトロイトは長らくモーターシティーとして有名で、ゼネラルモーターズ(GM)の本社もデトロイトにあります。

名物料理
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ミシガン・パスティ:牛肉・じゃがいも・玉ねぎなどの入った半月型の塩味のパイ。

名所
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マキナック島(マキノー島):自動車生産が盛んなミシガン州ですが、マキナック島を周遊するM-185高速道路は自動車の乗り入れが禁止されています。島では馬車に乗ることができ、車の音、排気ガスが一切ないいつもとは違う世界を体験できます。

出身有名人

エミネム(ラッパー・デトロイト育ち)

ウィスコンシン州

最大都市:ミルウォーキー

人口:約580万人(兵庫県より少し多い)

面積:約17万㎢(本州の4分の3くらい)

人種:白人83%、黒人7%、ヒスパニック6%

宗教:プロテスタント50%、カトリック29%

特徴
photo by Casey Lovegrove on Unsplash

「ウィスコンシン」は、先住民族オジブワ族の言葉で「赤い石の地」を意味する「Miskwasiniing」がフランス語風になまった言葉が元になっているとされています。最大都市ミルウォーキーにはハーレーダビッドソンの本社があり、工業が栄えています。アメリカを代表する酪農州でもあり、酪農にちなんだお祭りが多く開催されています。

名物料理
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チーズとビール:酪農大国ウィスコンシンではチーズの生産量No.1。ドイツ系移民が多い背景があり、ビールの名産地としても知られています。

名所

フランク・ロイド・ライト・トレイル:ウィスコンシン州出身の建築家フランク・ロイド・ライトの建築物9つをめぐるトレイルです。

出身有名人

オプラ・ウィンフリー(司会者(アメリカの黒柳徹子的存在)・ミルウォーキー育ち)

オハイオ州

最大都市:コロンバス

人口:約1100万人(東京都より少し少ないくらい)

面積:11万㎢(北海道+九州弱)

人種:白人81%、黒人12%

宗教:プロテスタント54%、カトリック21%、アーミッシュ1%(国内最大のアーミッシュの共同体がある)

特徴
photo by Unsplash Rafik Wahba

「オハイオ」は、先住民族イロコイ族の「美しい川」という意味があり、州南部には他州に続くオハイオ川が流れています。

オハイオ州デイトンは、世界で初めて有人動力飛行に成功したライト兄弟を生んだ「航空発祥の地」として知られており、現在も航空宇宙や先端技術の開発が盛んな街です。

オハイオ州は製造業が盛んで、中西部で一番日本企業が進出しています。

名物料理

シンシナティ・チリ:チリコンカンのようなスパイスの聞いたミートソースにチェダーチーズがどっさりと乗った食べ物。スパゲッティやホットドッグに乗せて食べます。

名所
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ロックンロールの殿堂:超有名ミュージシャンたちの貴重な資料、楽器、衣装などが展示されているクリーブランドにある巨大な殿堂です。

出身有名人

スティーブン・スピルバーグ(映画監督・シンシナティ出身)

インディアナ州

最大都市:インディアナポリス

人口:670万人(千葉県くらい)

面積:94000㎢(北海道+秋田県くらい)

人種:白人81%、黒人9%

宗教:プロテスタント62%、カトリック20%

特徴

「インディアンの地」を意味するインディアナ州は、トウモロコシの栽培と製造業が盛んなエリアです。

世界三大レースのひとつ「インディアナポリス500」が開催される地で、毎年5月末には国内外から大勢のモーターファンが押し寄せます。

名物料理
photo by Unsplash Arvid Skywalker

スマッシュバーガー:ボール状のパティを鉄板の上で押しつぶして焼くスタイルのスマッシュバーガーは、今はアメリカ全土で食べられていますが、インディアナでは昔から食べられていた料理とされています。

名所
photo by Unsplash Rafik Wahba

インディアナポリス・モーター・スピードウェイ:インディ500が開催されるサーキット会場。バスで実際のコースを走ったり、表彰台に上ることもできます。

出身有名人

マイケル・ジャクソン(歌手・ゲーリー出身)

イリノイ州

最大都市:シカゴ

人口:1200万人(九州くらい)

面積:約15万㎢(北海道二つ分弱)

人種:白人63%、黒人16%、ヒスパニック15%

宗教:プロテスタント43%、カトリック28%、無宗教22%

特徴
photo by Pexels on Pixabay

商工業、政治、文化など様々な面で中心地として発展している。イリノイは先住民族のイリニ族が由来とされている。リンカーンゆかりの地としても有名で、リンカーンは生まれ育ちは違うものの、イリノイ出身の議員であり、墓地もイリノイ州内にある。

名物料理

シカゴピザ:分厚いパイのようなピザ。

名所

シカゴ川クルーズ:摩天楼や歴史的建築物をめぐるシカゴ川クルーズ。

出身有名人

ヘミングウェイ(シカゴ出身)

西北中部

ミネソタ州

最大都市:ミネアポリス

人口:約570万人(兵庫県くらい)

面積:約225000㎢(本州くらい)

人種:白人83%、黒人5%、ヒスパニック5%

宗教:カトリック58%、プロテスタント28%

特徴
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州名は「曇り空の色に染まった水」という意味の先住民族ダコタ・スー族の言葉「ミネソタ」から名付けられたミネソタ川(ミシシッピ川の支流)から取られた。住民の大半はドイツや北欧からの移民の子孫。

名物料理

ミネソタスシ:ピクルスをクリームチーズとハムで包んだ料理。アメリカ中西部で食べられています。

白身魚:オンタリオ湖で冬場に取れる白身魚は身が締まっていて美味。現地の人はフィッシュ&チップスがお気に入りだそうです。

名所

ノース・ショア・シーニック・ドライブ:カナダまで続く道路で、スペリオル湖沿いに続いており、オーロラを見ることができます。

出身有名人

プリンス(歌手・ミネアポリス出身)

ノースダコタ州

最大都市:ファーゴ

人口:約78万人(福井県くらい)

面積:18万㎢(北海道の2倍以上)

人種:白人89%

宗教:プロテスタント53%、カトリック30%

特徴
photo by anned on Pixabay

北海道の2倍以上の広大な面積に比べ人口がとても少ない田舎の町として知られているが、ひまわりの栽培、小麦・はちみつの生産が盛んで全米トップです。

名物料理

バイソンバーガー:ビーフの代わりにバイソンの肉を使ったハンバーガー。

名所
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セオドア・ルーズベルト国立公園:荒涼なビュート地形が美しい国立公園です。大統領になる前にこの地でカウボーイのような生活をしていたセオドア・ルーズベルト大統領の名前が付けられています。野生のヘラジカやバイソンが生息しています。

出身有名人

ジョシュ・デュアメル(俳優・マイノット出身)

サウスダコタ州

最大都市:スーフォールズ

人口:約88万人(和歌山県弱)

面積:約20万㎢(本州より小さい)

人種:白人84%、インディアン9%

宗教:プロテスタント61%、カトリック25%

特徴

農業、牧畜業、観光業がメインのサウスダコタは、西部開拓時代の風景や大自然を満喫できる州です。観光業で多くの人が訪れる華やかな面もあれば、インディアンが貧困に苦しんでいる負の一面もあります。

名物料理

チスリック:牛や子羊のキューブ状の肉を串に刺して味付けし、グリルor揚げたもので、サウスダコタの名物おやつとされています。レストランやバーでの定番メニューです。

名所
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ラシュモア山:ワシントン大統領、ジェファーソン大統領、ルーズベルト大統領、リンカーン大統領の4人の顔が掘られた巨大な山です。

photo by Klaus Stebani on Pixabay

バッドランズ国立公園:堆積や侵食により作られた美しい国立公園で、化石が豊富な国内でも屈指の人気スポットです。バイソンやプレーリードッグなど野生動物も多く生息しています。

出身有名人

January Jones(女優)

アイオワ州

最大都市:デモイン

人口:約310万人(茨城県より少し多い)

面積:約145000㎢(北海道+東北より少し小さい)

人種:白人88%、ヒスパニック5%

宗教:プロテスタント52%、ローマ・カトリック23%

特徴
photo by Unsplash Kelcy Gatson

「アイオワ」は先住民族スー族の言葉で「眠たがり」という意味。農業大国でトウモロコシや豚肉は全米1位、大豆は2位の生産量を誇っています。

名物料理

ポーク・テンダーロイン:ポークカツレツをバンズに挟んだサンドイッチ。はみ出したカツがボリューム満点なメニューです。

名所

ローズマン・ブリッジ:映画「マディソン郡の橋」に出てくる有名な橋は、アイオワ州ウィンターセットにあります。

出身有名人

アシュトン・カッチャー(俳優・シーダー・ラピッズ出身)

ネブラスカ州

最大都市:オハマ

人口:約200万人

面積:約20万㎢

人種:白人82%、ヒスパニック9%

宗教:プロテスタント61%、カトリック28%

特徴
photo by Mike on Pixabay

ネブラスカとは古代オトー語もしくはオハマ語で「静川」という意味で、ネブラスカ州内を流れるプラット川を指している。隣のアイオワ州と似た農業国で、牛肉、豚肉、トウモロコシ、大豆の生産が国内トップクラスです。粉末ジュースが発明された地で、粉末ジュースのクールエイドが州の公式飲料となっています。

名物料理

ランザ:イースト入りのパン生地で牛肉、キャベツ、玉ねぎなどの具を包んで焼いた長方形のパンで、ネブラスカの名物です。

名所

チムニーロック国立史跡:細長くそびえ立つ岩が丘の上に鎮座する不思議な光景を見ることができます。

出身有名人

ウォーレン・バフェット(投資家・オハマ出身で現在もオハマに住んでいる)

ミズーリ州

最大都市:セントルイス、カンザスシティ

人口:約610万人

面積:約18万㎢

人種:白人81%、黒人11%

宗教:プロテスタント45%、カトリック19%

特徴
photo by jotoya on Pixabay

ミシシッピ川沿いにあり、自然豊かなミズーリ州は、アメリカ中心部にあり、東部と西部をつなぐ交通の要所とされており、日本企業も多数進出しています。「Show Me State(疑い深い人の州)」と言われており、疑い深い州民性といわれています。

名物料理

トーステッド・ラビオリ(焼きラビオリ):イタリア名物ラビオリを揚げた料理で、ミズーリ州セントルイスが発祥です。

名所
photo by Erdenebayar Bayansan on Pixabay

ゲートウェイ・アーチ国立公園:1960年代に建てられたアーチ型のタワーが有名な公園で、頂上に登ることもできます。

出身有名人

デール・ブレッケンリッジ・カーネギー(世界的ベストセラー「人を動かす」の著者・メリービル出身)

カンザス州

最大都市:ウィチタ

人口:約300万人

面積:約21万㎢

人種:白人78%、ヒスパニック11%

宗教:プロテスタント53%、カトリック29%

特徴

大草原が広がる農業・牧畜業が盛んなカンザス州は起伏が少なく田園風景が広がる自然豊かな州です。カンザスというのは先住民族カンサ族(「風の民」の意)から付けられたカンザス川が元になっています。「オズの魔法使い」はカンザスが舞台の作品です。

ちなみにカンザスシティはミズーリ州とカンザス州の両方にありますが、ミズーリ州側のカンザスシティのほうが大きな街で全国的に有名です。

名物料理

カンザスシティースタイル・バーベキュー:燻製した肉に黒砂糖、糖蜜、トマトなどを使った甘いタレを塗って焼いたバーベキュー。カンザス州、ミズーリ州どちらでも人気のあるメニューです。

名所

ルーカス:人口が400人しかいない小さな街に作られたアートコミュニティ。様々なアート作品や展示を見ることができます。

出身有名人

アイゼンハワー(大統領・カンザス州アビリーン育ち)

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