【アフガニスタン】理解できる！簡単にわかるアフガニスタンの歴史

現在のアフガニスタンは、イランを中心とするアケメネス朝の一部として統治されました。

アレクサンドロス大王がこの地域を征服し、ギリシア文化の影響が及びました（ヘレニズム文化）。

アフガニスタンと現在のインド北部をクシャーナ朝が支配していました。
この時代は仏教が広まりました。
また、アフガニスタンはシルクロードの重要な中継地となりました。またヘレニズム文化の影響を受けて仏像が制作され、ガンダーラ美術が発達しました。

イスラム帝国の拡大に伴い、この地域にイスラム教が伝播しました。

ガズナ朝→ゴール朝とイスラム王朝が支配し、アフガニスタンはイスラム文化の中心地となり、インドへの影響力を持つ帝国が栄えました。

モンゴル帝国のチンギス・ハンの侵略により、多くの都市が破壊されました。
その後、ティムール朝がこの地域を支配しましたが、ウズベク人により滅亡します。

ドゥッラーニー朝によりアフガニスタンの基礎が築かれ、アフマド・シャー・ドゥッラーニーが初代王となりました

中央アジアの覇権をかけた「グレート・ゲーム」と呼ばれるイギリスとロシアの戦争の舞台となり、3度のアフガン戦争が勃発しました。

第三次アフガン戦争後、アフガニスタンは完全な独立を達成しました。

国王ザーヒル・シャーがクーデターで追放され王政が廃止、アフガニスタン共和国が成立します。

政府が西側諸国・近隣のパキスタン・中国との関係を深めていることに刺激された共産主義・社会主義勢力がサウル革命（四月革命）でクーデターを起こし、アフガニスタン人民民主党が政権を握りました。
土地改革や社会改革を進めましたが、イスラム勢力や農民からの反発を招き、反政府勢力（ムジャヒディン）の抵抗が広がりました。

共産主義政権の支援を目的にソ連が侵攻します。反政府勢力（ムジャヒディン）がソ連と戦闘を展開。約10年間に及ぶ戦争で多数の犠牲者と難民が発生します。

ソ連がアフガニスタンから撤退しますが、内戦が続き、ムジャヒディン勢力が力を強めます。

タリバン政権が成立し、イスラム首長国アフガニスタンを宣言。厳格なイスラム法を導入します。

9.11同時多発テロ事件が起こり、首謀者であるビンラディン率いる国際テロ組織「アルカイダ」がアフガニスタンのタリバン政権に保護されていたため、アメリカがアフガニスタンに侵攻。

その年タリバン政権は崩壊します。

民主的な選挙を経てハーミド・カルザイが大統領に選出。新憲法が制定されました。

タリバンが再び勢力を拡大し、各地で紛争が激化。アメリカやNATO軍が駐留を続けるも、安定には至りません。

アメリカとタリバンが和平合意を締結し、米軍撤退が決定。

タリバンの政権が復権し、再び「イスラム首長国アフガニスタン」を宣言し、女性の権利制限や厳格な統治が復活。一方タリバンは治安維持などに力を入れています。

現在、タリバン政権下での国際的孤立が続き、経済的困難や人道危機が深刻化しています。