【韓国】ソウルを囲む京畿道(キョンギド)全市を徹底解説!〜後編〜

アジア

このページではソウルを取り囲む京畿道(キョンギド・경기도)についてご紹介しています!

在韓歴のある著者が、各市のキャッチコピーもつけました。

ぜひ最後までご覧ください!

この記事はこんな人におすすめ!

・京畿道についてざっくり知りたい人

・ソウル以外のローカルな街にも行ってみたい人

・推しや友達の出身地について知りたい人

そもそも京畿道ってどこ?

京畿道の旗
面積:10,185.6km2(岐阜県くらい)
人口:1300万人
構成地域の数:28市3郡
道庁所在地:水原市

元々の朝鮮八道の京畿道から、ソウル、仁川、北朝鮮にある地域を除いたものが現在の京畿道です。

ソウルの人口が約939万人なので、京畿道にはソウル以上に人が住んでいます

京畿道は日本でいうところの「東京以外の関東圏」、つまり「神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城」あたりだとご想像ください!

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岐阜の面積に東京以上の人口、やはり韓国は首都圏が過密ですね!

それにしても、京畿道のこのマーク、日本人には「フフニ」に見えるなぁ(笑)

京畿道の全ての市をご紹介!後編

金浦市(キンポ市・김포시)「実は金浦空港がない街」

Khinaii van Laren
面積:276.65 km2
人口:約48万人
出身有名人:リノ(アイドル・Stray Kids)

西南に仁川、東にはソウルや高陽市のある金浦市。

ソウルから一番近い空港「金浦空港」は、実は1960年代に空港がある土地はソウルに編入されてしまったので、名前はそのままですが、金浦市の空港ではありません

著者
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逆東京ディズニーランド現象か・・・

金浦には現代アウトレットがあり、夏場は施設内を流れる小川で遊ぶ子供連れがたくさん!

運河を見ながら食事やコーヒーを味わったり、運河沿いをツーリングを楽しむローカルの人たちを見ながらの散歩も楽しめます。

南楊州市(ナミャンジュ市・남양주시)「王様が守った森がある街」

Image by J.J Choi from Pixabay
面積:458.05 km2
人口:約73万人
出身有名人:チョン・ミド(女優(「賢い医者生活」出演))

南楊州市は九里市の東、漢江の北側にあるベッドタウンです。

元々楊州市から分裂してできた市ですが、間に位置する九里市が独立したため、現在の楊州市と南楊州市はやや離れた位置にあります。

南楊州市には山林庁が管轄する「国立樹木園」があります。

この樹木園は朝鮮時代に王の厳命で保護され、朝鮮戦争時代も耐え、韓国の自然が500年そのまま残っている貴重な森です。

訪れる際は事前予約が必要ですが、自然が好きな方、海外の国立公園をめぐるのが好きな方におすすめのスポットです!

東豆川市(トンドゥチョン市・동두천시)「寒さ厳しい米軍基地の街」

Image by Pexels from Pixabay
面積:95.68 km2
人口:約8万人
出身有名人:ヤン・セヒョン(コメディアン)

ソウル中心部から北へ約47kmの距離にある東豆川市。

国防安全保障にとって重要な都市のため、朝鮮戦争以降、東豆川市総面積の39%に在韓米軍が駐屯しています。

現在は段階的に軍の規模は縮小しており、2万人いた米軍人は4000人にまで減っています。

韓国北部の中でも寒さが特に厳しい地域で、冬は季節風の影響で緯度よりも比較的気温が低くなります。

楊州市(ヤンジュ市・양주시)「ミュージアム巡りの街」

Image by dae jeung kim from Pixabay
面積:310.34 km2
人口:約28万人
出身有名人:ムンスク(女優)

楊州市は東豆川の南、議政府の北に位置しています。

楊州市には博物館や美術館がたくさんあります

中でも「フィラックス照明博物館」は照明に特化した珍しい博物館!

美しいライトニングを見るだけでも癒されますし、国別、テーマ別などで紹介している照明は大人にも勉強になる博物館です。

議政府市(ウィジョンブ市・의정부시)「プデチゲがおいしい韓国のさいたま市」

photo by Jieun Lim from Unsplash
面積:81.59 km2
人口:約46万人
出身有名人:SOL(アイドル・BIGBANG)

議政府市はソウルの北側に位置する街です。

両側を山に囲まれた峡谷の中にあり、北朝鮮からソウルへの伝統的な主要侵攻ルートの自然の要衝となっており軍事的に重要な場所であるため、軍関係施設が多くあります。

市内には京畿道庁北部庁舎が設けられ、水原にある本庁から遠い京畿道北部地域の行政サービスを行っています。

京畿道北部のリーダー的存在なので「韓国のさいたま市」と言われています。

韓国料理「プデチゲ(軍隊鍋)」が有名です

。朝鮮戦争後に米軍が食べていたSPAMソーセージなどを入れて食べたことが由来で、当時議政府では西洋の食べ物が手に入れやすかったためプデチゲが人気になったそうです。

現在もプデチゲレストランが軒を連ねる「プデチゲ通り」があります。

坡州市(パジュ市・파주시)「北朝鮮が見える街」

Image by Angela Kang from Pixabay
面積:672.78 km2
人口:約50万人
出身有名人:チェ・ジウ(女優)、知英(女優・KARA)

軍事境界線に接する坡州市。

ベッドタウンとしての役割もあり、北部にありながらも50万人を超える大都市として発展しています。

臨津閣平和ヌリ公園」の烏頭山統一展望台南侵第3トンネルなど北朝鮮との戦争にまつわる展示や北朝鮮を間近で見ることができる場所です

すぐそこに北朝鮮があると思うと緊張感がありますが、地元韓国の人はそんなこともなく、同じ敷地内に公園や遊園地、カフェなどもありいたって平和な雰囲気。

行く前の想像と実際の雰囲気とのギャップには驚きますが、DMZに行かずとも北朝鮮を感じられる場所としてオススメです。

抱川市(ポチョン市・포천시)「美味しい韓国食材と美しい景色の街」

Image by I. H Cho from Pixabay
面積:826.5 km2
人口:約14万人
出身有名人:-

抱川市は江原道を東に接する70%が森林の街です。

ごま、エゴマ、朝鮮人参、松の実、韓国梨など韓国の美味しいものを多く栽培しているほか、抱川マッコリ二東カルビはこの地域の名産品。食い倒れの街ですね。

ドラマ「青い海の伝説」など数々のドラマの撮影が行われた抱川アートバレーは、もともと石の採掘場でしたが閉鎖後に公園に整備され、現在では抱川でもっとも人気のある観光地になっています。

驪州市(ヨジュ市・여주시)「利川と並ぶコメと陶磁器の名産地」

Image by dae jeung kim from Pixabay
面積:608.64 km2
人口:約11万人
出身有名人:-

驪州は米京畿道の東側にあり、利川市と江原道原州市に隣接する街です。

利川市と同様お米と陶磁器が名産で、朝鮮時代には王様に献上していた驪州米をはじめ、クオリティーの高いピーナッツ、サツマイモ、マクワウリ(韓国でポピュラーな黄色いメロン)の生産が盛んです。

江原道に近いこともあり、そばも有名で「川西里(チョンソリ)マックッス」は驪州の名物料理です。

マックッスは江原道春川(チュンチョン)の名物として有名ですが、一味違う川西里(チョンソリ)マックッスも一度は食べてみたいですね。

漣川郡(ヨンチョン郡・연천군)「京畿道最北端の郡」

Image by 유봉, yubong 정,Jenog from Pixabay
面積:675.22 km 2
人口:約4万人
出身有名人:-

漣川郡は京畿道の最北端に位置している郡です。北側は北朝鮮との国境があります。

全谷先史博物館は東アジアで初めてアシュール型手斧が発見された場所で、旧石器時代の遺物を見ることができます。

加平郡(カピョン郡・가평군)「南怡島への入り口」

Image by Byongok Son from Pixabay
面積:843.46 km2
人口:約6万人
出身有名人:-

京畿道北東部にある加平郡。観光では春川の南怡島(ナミソム)に行く船が出る場所として訪れる方が多い場所です。

加平は松の実が特産品で、松の実マッコリが名物です。訪れたら飲んでみたい一品です。

楊平郡(ヤンピョン市・양평군)「風光明媚で静かな街」

Image by sawoo45 from Pixabay
面積:878.29 km2
人口:12万人
出身有名人:ジュイ(アイドル・MOMOLAND)、キム・ゴンヒ(ユン大統領の妻)

楊平は京畿道東部にある街です。

北漢江と南漢江が合流しソウルへ流れる漢江のスタート地点となる「トゥムルモリ(2つの水の頭)」や、リゾート地があり、都会の喧騒を離れリラックスできる場所です。ペンションや別荘も多く建てられています。

楊平といえばヘジャンクク(酔い冷ましスープ)。「楊平ヘジャンクク」は韓国で100店舗を持つ人気専門店です。

もともとは朝鮮時代、京畿道で一番牛を多く育てていたのが楊平で、牛の内臓を血を材料にしたヘジャンククが名物になり、「楊平ヘジャンクク」の商号をつけたお店が増えたそう。

辛いスープにソンジ(牛の血を固めたもの)が入ったソンジヘジャンククは、臭みもなく、パワーをつけたい人にはもってこいの料理。楊平にはヘジャンククのお店がたくさんあるので、訪れたらぜひ食べたいですね!


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