KPOPや韓流ドラマの影響で絶大な人気を誇る旅先、韓国。ソウルは25区のエリアから構成されています。東京の23区のようにそれぞれの地域に特色があり、魅力も様々。
今回は漢江の北側「江北(カンブク)」エリアの14区と勝手に命名したキャッチコピー、ぜひ行きたい見所をご紹介します。
- 鐘路区(チョンノ区)〜都会の真ん中で歴史と今を感じる街〜/
- 中区(チュン区)〜まず訪れたいソウルの中心地〜
- 龍山区(ヨンサン区)〜江北の六本木〜
- 城東区(ソンドン区)〜今一番アツい最先端スポット〜
- 広津区 (クァンジン区)〜現代文化とカジノの街〜
- 中浪区(チュンナン区) 〜山に囲まれた住宅街〜
- 東大門区(トンデムン区)〜東大門と名のつくものを持って行かれた街〜
- 城北区(ソンブッ区)〜7つの大学と史跡の街〜
- 西大門区(ソデムン区)〜大学生の街〜
- 麻浦区(マポ区)〜韓国の渋谷〜
- 恩平区(ウンピョン区)〜ソウルの喧騒から離れてゆっくりする街〜
- 道峰区(トボン区)〜北漢山のおひざもと〜
- 蘆原区(ノウォン区)〜韓国の池袋〜
- 江北区(カンブッ区)〜自然豊かな歴史の街〜
- まとめ
鐘路区(チョンノ区)〜都会の真ん中で歴史と今を感じる街〜/
韓国の歴史的中心地であり、景福宮や昌徳宮などの重要な文化財が集まっています。インサドン通りも有名で、伝統的な韓国文化を感じられます。
見所:景福宮(キョンボックン)と光化門(カンファムン)広場
韓国の伝統を感じられる場所の筆頭に挙げられる、絶対に行っておきたい場所の一つ。中はかなり広いのでできれば歩きやすい靴でいくのがおすすめです。正門である光化門前は大きな通りになっており、ハングル文字を発明したセジョン大王や、文禄・慶長の役にて日本軍と戦い活躍した李舜臣の像があります。また光化門広場では頻繁にデモが行われており、ニュースでしかみたことのない韓国のデモの様子をみると、日本人とは違う政治や思想への熱を感じます。
中区(チュン区)〜まず訪れたいソウルの中心地〜
市庁や南大門市場、明洞などの観光スポットがあります。官庁や大企業本社、金融機関が多く集まり、韓国の経済、商業、文化の中心地です。
見所:南大門市場(ナンデムンシジャン)
韓国のアジュンマ(おばちゃん)たちが大好きな街。美味しいマンドゥやトッポッキなどを食べて買い物するのがオススメです。偽物のブランド品が売っていますが日本に持ち帰るのは違法なので気をつけましょう。韓国は子供服がかわいいことでも有名ですが、南大門には専門エリアがあります。かわいい服がたくさんありますが、サイズ表記が日本と違うので気をつけてください。
子供服サイズ表
韓国子供服サイズ🇰🇷 | 3 | 5 | 7 | 9 | 11 | 13 | 15 |
日本子供服サイズ🇯🇵 | 75-85㎝ | 85-95㎝ | 95-105㎝ | 105-115㎝ | 115-125㎝ | 125-135㎝ | 135-145㎝ |
龍山区(ヨンサン区)〜江北の六本木〜
韓国の戦争記念館や国立中央博物館など、文化施設が多い一方、梨泰院やソウルタワーなどの観光エリアも充実。ソウル駅がある場所(中区と龍山区にまたがっている)なので一度は通ったこともある人も多いのでは?KPOPファンにはBTSの事務所「HYBE」がある場所としてもおなじみ。
梨泰院(イテウォン)
日本の六本木のようなエリアで、外国人が多く集まります。以前悲しい事故がありたくさんの方が亡くなりましたが、今は少しずつ活気を取り戻しているようです。韓国人は韓国料理が好きで、そのエリアに行っても韓国料理店が多いですが、梨泰院は別。様々な国の料理を楽しむことができます。またクラブやパブなども多く夜遅くまで楽しむことができます。梨泰院の繁華街を抜け急な坂を登っていくと雰囲気が変わり、大使館や高級住宅街がある落ち着いたエリアにたどり着きます。梨泰院は夜は華やかですが、午前中に来ると空いていないお店も多いので訪れる時間帯は注意してくださいね!
城東区(ソンドン区)〜今一番アツい最先端スポット〜
ソウルの伝統的な市場や現代的なカフェが共存するエリアです。ソウルのアートとデザインのハブとしても注目されています。
聖水(ソンス)
若者に人気急上昇のエリア。日本人がいまこぞって訪れている街です。おしゃれなカフェやショップが立ち並んでいます。日本でも人気の東方神起、少女時代、NCTといったスーパーアイドルたちを抱える大手芸能事務所SMエンターテインメントもここにあります。
広津区 (クァンジン区)〜現代文化とカジノの街〜
建大前エリアが有名で、若者に人気のエリアです。ユニークなカフェやライブハウスが多く、韓国の現代文化を楽しめます。
見所:ウォーカーヒル
カジノが有名なホテルリゾート地域です。駐留米軍の娯楽施設が元になっており、ウォーカーヒルというのは初代駐韓米8軍の司令官であったW.ウォーカー将軍の名に由来するそうです。「ウォーカーヒル・ホテル&リゾート」は名作ドラマ「愛の不時着」で共演したヒョンビンとソン・イェジンが結婚式を挙げた場所としても有名です。セレブな気分に浸ってみるのも良さそうですね。
中浪区(チュンナン区) 〜山に囲まれた住宅街〜
ソウルの北東部にあり、漢江の北側に位置します。忘憂山(マンウサン)、烽火山(ボンファサン)、龍馬山(ヨンマサン)の3つの山々に囲まれていて、住宅地としての機能が高く、静かなエリアです。
見所:龍馬ランド(ヨンマレンドゥ)
廃墟の遊園地。と聞くと怖い感じがしますが、コスプレ撮影やウエディングフォト、動画撮影をするのに人気の撮影地になっています。雰囲気のある写真が撮れ、若い世代にはノスタルジーを感じる場所として人気の場所です。アイドルのMVにも多数使用されています。
東大門区(トンデムン区)〜東大門と名のつくものを持って行かれた街〜
東大門といえばファッションの街として有名ですが、東大門デザインプラザ(DDP)や東大門市場はなんと全て中区にあります(涙)!しかも東大門そのものも中区に位置しているという謎の行政区分、もはや名前を変えた方がいいのではないかと思ってしまいます。。
見所:京東市場(キョンドンシジャン)
韓国最大の薬種市場です。生鮮食品やしぼりたてのごま油や調味料、そして漢方や薬草までなんでも揃います。中区にある広蔵市場が観光客に大人気ですが、京東市場はよりローカル色が強い印象です。なにからなにまで揃う京東市場ですが、一番人気は映画館を改装して作ったスターバックスで、買い物終わりにここで休憩するのがモデルコース!とにかく人気なので席を見つけたらラッキーです。
城北区(ソンブッ区)〜7つの大学と史跡の街〜
SKYと呼ばれる韓国トップ3のひとつ「高麗大学校」をはじめ7つの大学があります。ソウル城郭、北漢山城、貞陵(世界遺産)のある史跡や伝統的な韓屋などが立ち並ぶエリアもあります。城北洞は高級住宅地としても知られ、映画「パラサイト」に出てくる邸宅の坂道は城北洞で撮影したものです。
見所:三清閣
「北岳山(プガッサン)」の麓にある「三清閣(サムチョンガッ)」は美しい韓屋と豪華な韓国料理が楽しめる場所です。もともとは1972年に南北の赤十字団代表の晩餐が行われた場所で、その後は国賓接待や政治会談などに使われてきました。2000年から一般開放され、お茶を楽しんだり、韓国伝統の宮廷料理を味わうことができるレストランがあります。韓国料理はわいわいと賑やかな食堂で食べるのも楽しいですが、伝統ある建物で豪華な食事をとるのもよい思い出になりそうですね。
西大門区(ソデムン区)〜大学生の街〜
大学や研究施設が多いエリアで、文化と教育の拠点として知られています。独立記念館もあります。
見所:新村(シンチョン)
SKYと呼ばれる韓国トップ3のひとつ「延世大学」と名門「梨花女子大学」を擁する学生街。大学生が多く、お手頃な食堂や飲み屋、プチプラファッションのお店が広がっています。韓国の大学生活を覗き見したい方におすすめのエリアです。ちなみに、延世大学の学食は誰でも利用することができるので、韓国留学に興味のある方は雰囲気を見に行くのもいいかもしれません。
麻浦区(マポ区)〜韓国の渋谷〜
若者に人気の弘大(ホンデ)エリアがあり、アートと音楽の中心地です。クラブやバーも多く夜になると活気づくエリアです。ストリートパフォーマンスも盛んでたくさんの人が集まっています。近くのデジタルメディアシティ(DMC)には韓国のテレビ局やIT企業がが集まっており、弘大エリアとは違った顔を持ち合わせています。
見所:ハヌル公園
背の高いススキが生い茂る中に道が敷かれた風光明媚な公園。最寄駅のW杯スタジアムからは近いものの階段をかなり上がることになります。体力に自信のない人は有料のカートがありますのでご安心を。登り切ればソウルの中とは思えない広さの自然が広がっており、その名の通り美しい空(ハヌル)に包まれた優しい景色が広がっています!
恩平区(ウンピョン区)〜ソウルの喧騒から離れてゆっくりする街〜
ソウルの北部に位置し、住宅街が広がる静かなエリアです。山岳地帯も多く、自然が豊かです。
見所:恩平韓屋村
歴史的な韓屋村ではなく、地域の開発に伴い新しく作られた韓屋村です。北漢山との調和が美しく、ソウルにありながら自然を楽しむことのできる公園です。アクセスがあまり良くないのでタクシーやバスを利用することになりますが、地元の人が集う公園で観光地とはまた違ったソウルの一面が見られるでしょう!
道峰区(トボン区)〜北漢山のおひざもと〜
ソウルの北部に位置し、住宅地と商業施設がバランスよく配置されています。韓国の人気ドラマ「応答せよ1988」は道峰区双門洞が舞台とされており(実際の撮影はセットを使ったそうです)、ドラマに出てくる懐かしい雰囲気を味わえるエリアでもあります。
見所:北漢山国立公園
登山というと本格的なものを想像しがちですが、韓国では登山サークルがたくさんあり気軽に登山(ハイキング)を楽しむ人が多いです。ソウルで買い物やグルメを楽しむのもいいですが、ソウル民に混じって登山を楽しむのはソウル旅行上級者と言えるかもしれません。
蘆原区(ノウォン区)〜韓国の池袋〜
住宅街が広がるエリアで、ソウルの北東部に位置しています。山に近いので自然が豊富で穏やかな地域です。蘆原駅周辺は「北の明洞」と呼ばれるように飲食店や化粧品店が立ち並んでいます。都市部の北に位置し春川方面への繋がる地域となっていることから「韓国の池袋」とのニックネームもつけられています。一方「上渓洞(サンゲドン」)は韓国教育三大地区のひとつで、教育熱心な世帯が多く住んでいるエリアでもあります。
京春線森の道
2010年に京春線が新しく開通したことに伴い廃線となった旧京春線を利用した公園です。弘大と新村にも「京義線森の道」と呼ばれる旧線を利用した公園がありますが、こちらの京春線森の道では線路をそのまま残しています。全長6kmにも及ぶながーい公園ですが、沢山の木々が植えられていたり、昔の電車が置いてあったり、大人も子供ものんびり楽しめる地域に愛される公園です。
江北区(カンブッ区)〜自然豊かな歴史の街〜
ソウルの北部に位置し、比較的静かな住宅地が広がるエリアです。豊かな自然がある「北ソウル夢の森」や歴史博物館の「近現代史記念館」があります。紅葉が綺麗に見られることでも有名なエリアなので、秋に散策するにはおすすめの場所です。
見所:道詵寺と華渓寺
北漢山にある美しいお寺「道詵寺(トソンサ)」と「華渓寺(ファゲサ)」は江北区でも人気の観光スポット。道詵寺は北漢山の中腹にある新羅時代に建国されたお寺で、磨崖仏立像などのソウル市の文化財が多くあります。最強パワースポットとも言われ多くの方が参拝しています。華渓寺は北漢山の麓にある約500年前に建てられたお寺で、李氏朝鮮時代には王族も参拝に訪れてたといいます。華渓寺は敷地はあまり大きくなくこじんまりした印象ですが、テンプルステイや座禅会、仏教学校など様々なプログラムを行なっており、外国人観光客も多く訪れている人気スポットです。
まとめ
今回はソウルの江北エリアの各区をご紹介しました。
それぞれ特色があり、訪れてみたい場所もたくさんありました。
次回は後編・江南(カンナム)エリアをご紹介しますのでぜひそちらもご覧ください!
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